被曝、特に低線量で慢性被曝したり 国や東電が公表した以外の核種で実際撒き散らされている放射線での被曝に関しては、一切研究報告や報告例が学会つまり研究者レベルでさえ何も解りません。

つまり「安全」と言える量など世界中でも誰も知らないのです。もしもラジウム温泉やラドン温泉が身体に効果を与えるなら その何億倍もの被曝線量で何も起きない訳が無いのです。しかも現段階では人類に その知識や経験は有りません。広島や長崎と違い 未だに垂れ流しであり、冷温停止という嘘まで垂れ流しです。我々放射線線源を扱う人間の意識では冷温停止は「放置しても臨界を起こさない状態で人間が近寄れる状態」です。水を掛けっ放しで剥き出しの線源露出状態が何故「停止」ですか?原子力ムラの物理屋学卑諸氏が言う「安全」は我々医師の側から見れば全くの嘘っぱちです。個人的には何十年と放射線治療に関わって被爆した線量を3.11以後の7日程度で越えてしまった訳です。どこが「安全」なのか?そんなものは妄想です。以下の文章は それでもデマゴギーに踊らないよう書き留めた心得だと思ってお読み下さるようお願い申し上げます。

放射線の正しい情報(偽情報、デマから身を守る為)の基本

東電 福島第一原発事故(福一事故と略)後の為政者達の超無能無策ぶり、そして政府発表や東電と一体化した原子力保安院の出鱈目ぶり。ついに保安院のN氏は馘首となり 自治体までもが自分達で線量測定を始め 6月15日には東京都まで政府発表と別に自分で100箇所の測定を開始。公的団体が丸で政府発表を信じていない。というか「政府が機能していない」如何に今迄が出鱈目だったか解る話だと思う。

ここで記載するのは、例えば皆が簡単に解る放射線の知識や測定する道具や保守、何が怖いのか?あの単位の意味は?など皆が知りたい情報や騙されやすいポイントについて順不同で気づいた順に書いていく。

やたら細かい数字に拘ってパニックになったり 数十年前の使えない機械を買うとか、ツイッターにこっそり入り込んだ原発推進論者の嘘話とか、もう見ていて「これは放っておいちゃイカン」と この頁を作った。

放射線科医として25年になるが もっぱら治療やRIを主戦場としていたので防御は我が身を守る術として身に付けている。まだ生きているし子供達は皆それぞれ元気であるから防御は出来ていたのだろう。ではまず基本である。

1)放射線って何?どんな物が有るのか?

こういう面倒なのはサラッと流します。

α(あるふぁ)線=ヘリウムの原子核→紙一枚で止まる。→体内被曝の場合が大問題。

β((べーた)線=電子→薄い金属(5mmくらい))やプラスチック板で止まる。

γ(ガンマ)線=壊れた原子核から出てくる電磁波である。→分厚い金属とかコンクリートじゃないと遮へいできない。内部と外部から人体を被爆させる。

X線=物凄く波長の短い光である。持つエネルギーが10eVから数百eVまで色々有り、DNAに損傷を起こすレベルのものまで有る。レントゲンとも言いますね。レントゲンは発見した人の名前。

他に中性子線と電子線がありますし重粒子線を別に考える方もいらっしゃいます。しかし中性子線が検出されたら それは=再臨界であり もし福一水戸で検出されたら全員死亡しています。

つまり 今回の福一事故で必要&大事なのは「ガンマ線」と「X線」である。線量測定機=サーベイメーター(俗称=ガイガーカウンターとかGM=ガイガーミュラー管)を購入する場合に この二つが測れるものを選んで下さい。オークション等でαとβとかβとγ線の組合せの機械を数万円で未だに販売している。要注意。

2)一体放射線って何が怖いの?

簡単に言えば「DNAを傷つけるから」である。現在の2μSv/h(本日の我が家の庭)とかでは決して即死したり いきなり癌になるわけじゃない。一番怖いのは これから子供を産む女の子だ。一生分の卵子は既に女児の卵巣にスタンバイしてある。被曝によって卵子全部にダメージが起きたらどうなる?よく「健康には、すぐに影響はないレベル」という能書きを聞いたと思う。あれは「すぐに」だけを強調したかったのだ。すぐに健康に影響が出たら原発じゃなく「原爆」レベルである。あの発表の言わんとしていたのは「健康にじわじわと影響が出るレベル」のことである。

7/1に市民団体が公表した「子供の尿から放射性物質が出た」ニュースが有ったが官房長官が言うには「健康には すぐに影響のないレベル。」だそうだ。これだからハナから嘘だと言われる。尤もこのニュースも色々と変だが。

3)じゃあガンになるのか?いつなるのか?本当になるのか?

この答えだが「浴びる量によってはなる」が正解である。

この疑問をネットで調べると、やたら「しきい値」という単語を聞くと思うが、あれは「その線量を越えた必ずら起きる」という意味。敷居をまたぐイメージ。今迄発癌で その量が決まっているものは無い。飽く迄経験則である。実験するわけにいかないからである。

数百mSv以上の放射線を受けると癌の発生率、死亡率が有意に増加する。

数百mSv以上の放射線を受けた場合には、癌の発生率あるいは死亡率は線量の増加とともに増加する。

●放射線被曝から癌が発生するまでは概ね以下の潜伏期間が存在する。

白血病、骨がん(肉腫)=2〜40年、その他の癌=10年〜生涯 この通りである。どんな少ない線量でも浴びれば癌の発生率は上がる。でも生きているだけで出来てくる癌の発生率と区別できない。これを称して「しきい値」が無いと言う。

単位に注目して欲しい。mSvである。今観測しているのは「μSv」である。いきなり癌は作らないので大慌てで妙な品物を購入しないよう御注意。白血病や骨癌の基礎データは広島 長崎 その他核実験被害者である。

4)μSvとかmSvとかって何?マイクロシーベルト ミリシーベルトと読みます。ミリが1000/1 マイクロが1000000/1

定義;「受けた放射線の種類に関係なく人体に現れる影響の程度を表す単位」

日本語では「線量当量」という。この数字は「防護・安全」の為に用いる単位で「人間に対して」「1Sv以下」の被曝をした場合にしか使わない。

放射線治療なみに とんでもない量を浴びた場合は「Gy(グレイ)」を用いる。1Gyは物質1Kgに1Jのエネルギーを与えられた事を意味する。大洗の原燃施設周囲のモニタリングポストのサーベイ結果がネットで閲覧できるが これがnGy=ナノグレイという表示である。ややこしいから揃えて欲しいが1Gy/h=0.8Sv/hになる。殆ど同じ意味で使う。

1000mSvが1Svだから そろそろ福一の中でGy単位で浴びた作業員が出てるかも知れない。いつも同じ白髪メッシュで小太りの人間が笑顔で「隠蔽会見」している。

閑話休題;線量当量は吸収線量に線質係数(放射線によって人体に対する影響が違う。毒性の強さみたいな数字でX線とガンマ線が1、α線が20、中性子線はエネルギーによって5.10.20である)を掛け合わせたものである。

他によく出てくるのに「Bq」=ベクレルがありますね。これは放射線の強さの単位。昔はCi=キューリーでした。

5)被曝って?

放射線を浴びる事を言う、が自然界からの宇宙線や地面からのラドン(気体)なども含んでいる。大きく分けて「外部被曝=体外被曝」「内部被曝=体内被曝」がある。

外から浴びたのが外部被曝だが、内部というのは放射性物質で汚染された食物 水 空気を吸ったり飲んだり食べたりしたもの。ちなみに皮膚や傷口から吸収したものも内部被曝に入る。水戸で測定すると0..07〜0.1μSv/hのバックグラウンドが存在する。宇宙線や地面からの放射線であり、今迄も浴びていたものである。

体内被曝それも慢性的なものは世界中どこにも前例がない。(チェルノブイリ事故の例はキリル文字が読めず 英語文献だけですが二文献が引っ掛かりましたが日本とは状況が違いすぎ使えません)

6)放射線の量の測定。(放射線測定機=サーベイ・メーター)

ちょっと難しい話が続いたが、ここからが金銭的にも身を守る話だ。だから面倒な理屈は割愛する。現在福一から垂れ流されている放射線で我々を蝕むのは「ガンマ線とX線」であるから それが測定出来る機械(サーベイ・メータ)を購入すること。

概ね三種類の形式の測定器が販売されている。

Yahooオークションの相場だと「GM管式」という一番使い易いものが35000〜45000円程度だ。中国か露西亜製品で、どちらも精度は普通に使う分には問題ない。本当は「校正」という零点合わせや線量が正確かどうかを調べる検査を受けていないと法的な測定器だと認めて貰えない。そういう機材は最低でも10万円以上するしメインテナンスも必須である。

まず三種類というのを はっきりさせておかないと不良業者に騙される場合がある。以下が大事。

1)電離箱式→大線量に向く。福一事故には不向き。大昔の米国産がYahooオークションに流れ込んだ為役に立たないと誤解を受けたが、本当は最も小線量で安定している。

2)GM管式→安価な小型の物が手に入る。中国やロシア製で約4万円程度。0.1〜300μSv/hが測定できる。β線が測れる物もある。ただ精度の面で安定性は今一つ。我が身を守る簡易型ツールとして考えよう。

3)シンチレーション式→バックグラウンドの測定向き、0.03〜30μSv/hと微量線量に向く。どちらかと言えばプロ用機材が多く振動や衝撃に弱い。

この三つであり、何れも放射線量を測るものだ。

1)電離箱は1μSv〜300μSv/hと少し量の大きな放射線を測定する道具だ。個人的に興味を持ちYahooオークションで売られていたCDV717 Model No1という米国製の機械を格安で落札してみた。(一般の方には不要というか止めた方がよい。)この真黄色でガタイの立派な重たい道具は1964年製で、アメリカとソ連が冷戦中で本気の睨み合いをし、キューバのミサイル事件も冷めやらぬ頃、非常用核シェルターに常備された由緒ある機械だ。ケネディが暗殺されたのが1963年だから、あちこち直さないといかんだろうなあ、と入手して見ると届いたのは何とまあほぼ新品のミントコンディション。但しメーター表示r/hrという古い表示で換算が必要である。0.1〜0.5R/hrから切り替えて500R/hrまで測定できる。慌てて買ってしまって捨てるわけにも 今更売るわけにもいかず困っている方の為にRからSvへの換算の方法を。

線量当量率Sv/h=R/h×0.00873×1.74である。

0.00873は照射線量Rから吸収線量Gyへの換算係数であり 1.74が放射線のエネルギーが不明の場合の1cm線量当量への換算係数、である。まメーターの数字に0.015を掛け10のマイナス6乗すれば今風の値になる。

何よりCDV717 Model No1で驚いたのが「完動品」だった事。一応各可変抵抗器には節点復活剤を噴霧し何回かグリグリするという真空管アンプ復活儀式のような事はやったが それだけで正確な数値を叩き出し、手伝ってくれたメンバーを驚かせた。だって製造後57年経過してる道具ですよ!まあ仕掛けは単純だが アメリカが強くてカッコよかった頃の製品はコストなんて無視して良い物を作ってたんだなあ。ただこれは「アタリ」だっただけかも知れないので一般化は出来ない。CDV717上半分と下半分を外して、電離箱部分だけをケーブルで繋いで遠隔測定出来る。これが軍用たる所以でシェルターの扉の内と外みたいな使い方をしたのだろう。下半分には御覧の通りケーブルとドラム(上半分の支えになる)がピタリと収まる。電源は単一一本である。CDV715という同じ格好の機械が有るが違いは私は解らない。見た目は同じに見える。丁寧な回路図とQ&A付きの説明書二通が添付されている。不調の場合の症状とチェックすべき部分、交換パーツ名まで記載してある。フールプルーフ以前の米国は偉かった。(57年間にこれだけ小型化した)

2)GM管式線量測定機。これの正式名称が「ガイガー・ミュラー管式」というものである。今は小型軽量になり 単4電池二本で800時間動作する。私が入手したのがFJ2000という本来はアメリカの会社の下請けの製品。

スイッチOnにするだけで測定開始。裏側にはベルトクリップが有り結構しっかりした合皮のケースが付いてくる。3500〜4500円相場である。

またDOSEメーターも表示出来る。自分が今迄の累計でどれだけの放射線を浴びたのかも表示できる。これが価格的にも安定性にも携帯性にも一番良かろうと思う。4万円だったら東電や政府の発表から我が身を守る為に惜しくない金額だと思う。何しろ毎日2〜3倍違っているのだ。

ただ精度の問題がある。中国製もロシア製も真空管で苦労しているが、「当り・外れ」がまだ有るのだ。製品の品質の安定とか精度維持に苦心すれば この価格で販売するのは不可能だしユーザーもそこまでの精度は求めていない。ツイッターで読んだが この手の線量計で0.5μSv/hが出た、と関西に引っ越した一家が本当に居た。マイクロでその騒ぎというのは「恐怖症」レベルだと思う。ちなみに関西は天然放射性物質を多く含む「花崗岩」が多い為0.9〜1.0mSvの被曝が加算されると知ったらどうするのだ?千葉県は花崗岩が殆ど無く日本でも最低の0.7mSv以下なのだ。

ツイートで目に付くのは「不安」という言葉だ。不安は対象が解らないけど嫌な思いを感じる。相手が放射線だと解っているものは「恐怖」と呼ぶ。ツイートの多くは大昔の角川映画で薬師丸ひろ子が「怖いよー お父さん、何かが来るよー」というレベルである。きちんと相手の事を知れば恐れよりも「怒り」を覚えると思う。

公式発表は0.07μSv/hとバックグラウンドそのもの量だが、自分で測ると0.1〜0.2μSv/h、最悪で0.5μSv/hという事が有った。ツイッターで聞くといわき市でこの二倍出ているという。

ツイッターにしろ個人で何かを発信されている方は GM管を使用されている方が殆どである。測定法だが実は必ずこうしなさいという方法が無いのである。今迄は学会発表とか その度に説明してあったり画像が添付されていたり 決まっていなかったが 最近必要に駆られて一定化してきた。

一応一番よく見られる測り方は「地上90〜100cm」と「地上5〜10cm」で「一分間づつ5〜10回づつ測定して平均値をとる」のが多い。考えてみれば口や鼻の高さを標準に考えるとこの位の位置になるか?と。都内のMPが学校にねじ込んだ「体育座りさせないで下さい。」も卵巣の位置が子供だと地面から10cm位になる。

この「一分間」というのも昔のガイガーカウンターの「パリパリ」言っている音が一分間に何回聞こええたかをc.p.m.=カウント・パー・ミニッツと言っていた為に残ったようだ。高精度の機械は安定して計測を始めるまで時間がかかるがFJ2000だとスイッチを入れただけで ほぼ安定しているようだ。

追記)矢張り低線量で落ち着きが無い様である。低価格の宿命かGM管のサイズが小さいため微量だと検出しにくい様だ。電離箱で測定したデータを突き合わさないと早合点は禁物。

ちなみに公の測定ポストがとんでもなく高い場所に有るのは、その昔冷戦時代の原水爆実験等を調べる目的で設置したためである。原発事故なんて「無い」と言い張っていたわけだから。田舎では校庭の隅っこの百葉箱の隣とかに鎮座している。

3)シンチレーション式はエネルギー依存性といって検出するガンマ線やX線の強さで感度が変化し、落ち着きが悪いのだが感度は良い。方向依存性はGM管と同程度。私は表面汚染とかスメアを取って それを測定する道具のように感じてました。あまり市場でも見かけないですが つい6/16のニュース映像で都の職員が公園の汚染測定に使っているのを見てびっくりしました。(理由=メーターがμGy/hになってたのです。正確にはμSv/hとは近似値になります)

7)オークション等で見かける13000円とかの安いペンみたいな線量計ってどうなの?

これは「目的が違う」物を売りつけるケースが殆どです。ペン型だったりケースに入った体温計みたいな形状の道具です。これは「個人モニタ」「ドシメーター」というもので、数字がすぐ読めるフィルムバッジだと思って下さい。現状には合いません。

例えばどういう時に使うのか?というと、放射線科での治療を行う為に他の科から患者さんを看護師が送ってきたと想像して下さい。放射線科には解りやすく黄色いテープで「放射線管理区域」というシールが貼り付けてあり そこに出入りする職員は「フィルムバッジ」を付けています。これは法律で付ける事が義務づけられていて一ヶ月一回交換しています。では他科の医師や看護師が管理区域内に立ち入る場合はどうするか?というと、管理区域の入り口に その個人モニタ用の「ポケット線量計」や「熱蛍光線量計」が置いてあり、それを所定の部位に装着して(男は胸ポケット、女性はベルトライン)入室時刻を書き中に入り、出たときは線量計の示した数字をノートに書き込んでから退室します。こういう時に使うのがペン型のポケット線量計で 今回の福一事故での線量測定には使えません。(やってやれない事は無いですが大変面倒な計算がいります)しかも見ると必需品のリセッター(チャージャーとも充電器とも)が別売りで数万円!最初は9万円で一度ゼロにするのが三千円とか書いてました。このペン型の欠点に「振動に弱い」というのが有名で、ちょっとぶつかっただけで とんでもない線量を示しズルをした医療従事者は沢山いますよね?こっそりとリセットしたり。そういう道具を売るのにとんでもない話だな、と思ったのも この頁を作る切っ掛けです。目的の違う道具ですので無意味です。(米国1964年物のセット

8)広島や長崎の原爆と何が違うの?

原爆による被曝の場合の特徴は以下の通りです。

a)瞬間的な大量被曝であった。

b)全身被曝だった。

c)胎児 小児 高齢者 男女 全ての年齢層・性別を含んでいた。

d)大部分は健康な人であった。

e)そのままズルズル低線量での食品に含まれる放射性物質の体内被曝に移行した。

御覧の通りでaとe以外は全て同じです。しかし極端に大きい違いは「今もダラダラ漏れ続けている」点です。今迄の世界中の被曝事故の中で 一瞬でMaxにならなかった事故は初めてでしょう。(特殊な例で1987年にセシウム線源が鉄くずに混じって売られたケースがあり、手に取って遊んだ4人が亡くなっています)今迄は全て「爆発」事故でしたから最初にとんでもない量の放射線・放射性物質が撒き散らされました。今度は三回/足掛け五日間に分けてメルト・スルーしたのを官民一体(東電+政府+通産省の原子力保安院)で隠蔽し、平気で国民に嘘を並べ立て退避のチャンスを失わせた事です。2011年末の報道番組を見て呆れ返りました。現政権に国民を守る意識は無く「人としてどうか?」というレベルです。何故日本では大震災の時に統治能力皆無の首相が当たるのでしょうか。関西大震災の時は村山富市でした。

つまり「ダラダラ長期間被爆し続けている。」のが違いです。

「人体には影響の無いレベル」「健康には、すぐに影響はないレベル」というのは全くの大嘘です。

9)他に線量測定したり他の区域の線量を調べるとか便利な仕掛は無いのか?

これは「iPad」がベストだと思います。iPhoneだと画面が小さく数字が読めません。iPadを持って居る方はi Tunes Store内を「放射線」で検索すると無料ソフトウェアで「放射線MAP」「日本放射線量メーター」「日本放射線地図」が出てきます。絶対にダウンロードしてはいけないのが「放射線検知器HD(米軍規格)」と「放射線検知器PRO HD」とかいうソフトウェアでこれは画面上検知器もどきの画像が出るだけで単なる冗談ソフトで350円。Appleでも削除も出来ず放置されています。更にi Phone用ですが「放射線」「放射線チェッカー」「みんなの放射線マップ」「東京放射線」「放射線マップ」というのがあり全て全国のモニタリングポストのデータを読み取るソフトウェアで自分の居住域を自動で読み取り 最も近いモニタリングポストから表示させたり良く出来ています。一長一短があってオススメとかはないのですが「無料ソフト」です。iPadのWiFiモデルが実勢価格で型落ち新品が64GBで46800円 32GBで38800円なので(アップルストア)妙なGM管式線量計よりも使える機械だと思います。WiFi環境は今の御時世あちこちで無料接続出来ますし マクドナルドなら間違いなく接続出来ます。(ちなみに当院院内もOKです)

10)体外被曝と体内被曝って何のこと?

簡単に言うと「食べたり飲んだりして体内に取り込んだ放射性物質からの被曝」が体内被曝です。吸入したり粘膜から入ってきたりする場合もあります。本来「皮膚」はたいへん放射線が入ってきにくい構造なのですが傷口からは簡単に入り込んできます。

体外被曝は今現在を想定すると「福一事故由来の放射線」「宇宙線」「大地からの天然放射線」等々体の外側からの放射線を受ける場合が体外被曝です。

勿論どちらも大変迷惑なものですが、今一番問題なのは女児の卵巣への体内被曝でしょう。卵子は一生分が既に卵巣に有るので小腸や大腸という至近距離からの放射線被曝は要注意です。

チェルノブイリ事故での「牛乳」は有名です。後述しますが内部被曝した放射性物質の種類によって、体内での挙動は大変に違います。セシウムは全身に広がり ストロンチウムやプルトニウムは骨に沈着し半永久的に骨から内部被曝を与え続けます。ヨウ素-131はサイロキシンというホルモンの原料になるので甲状腺に好んで集まります。子供達に福一事故の直後、ヨウ素製剤を服薬させたのは放射性ヨウ素が甲状腺に集まる前に安定したヨウ素でいっぱいにしてしまう為です。

11)半減期って何?

まず物理学的半減期という周期律表の隅っこに書いてあるもの、これは放射性物質が出す放射線量がはじめに有った量の半分になるまの時間をいう。これは物質によって違うし最初から決まっている。

生物学的半減期=取り込んだ放射線が生物学的な排出によって半分に減る時間を生物学的半減期という。

これが実は問題です。肺 小腸などから取り込まれた放射性物質は「自分の好きな臓器に沈着します」好きというのは その物質が「自分と特性が良く似た性質の原子がいる臓器」に沈着します。例えば放射性ヨウ素は甲状腺に沈着しますし放射性セシウムはカリウムに似ているので全身に、放射性ストロンチウムはカルシウムに似ているので骨に沈着します。有名なプルトニウムは肝臓や骨に沈着します。どの臓器にどの位の割合で貯まるかは物理学的半減期と その臓器の代謝によって決まります。尿や大便 汗や唾液として体外に排泄していきます。減少していくのは間違いないのですが その間臓器を照射し続ける結果になります。

生物学的半減期は個人の代謝によって違うので、通常は平均的な体格を想定して算出しています。

12)デマ

まず最初は「福島県の小学生に易疲労感、皮膚の内出血、血便が出た。」という記事を某新聞で見かけた時に「それおかしいだろ?一体どんだけ被爆したんだ?」とプロなら思います。だってその症状は3シーベルト(μSv/hでもないしミリでもありません)を被曝しないと出てこない症状だからです。これは自然放射線の三千年分を一気に浴びたか胸部X線写真を三千枚一気に撮影した量です。恐らく何らかの意図を持ってネット上に医学辞典かなんかに出ていた被曝の症状を書き込み流したんでしょうが、余りに出鱈目過ぎて一部バカなマスコミが釣られただけでした。そして7/1の小学生の尿に放射性物質が出たという噺です。まず最初から話が変でした。福島医大放射線科学教室に新鮮な検体を持ち込むなら理解出来ます。わざわざフランスで測定した点、物理学的半減期やcontamination(汚染)を知らないんでしょう。検体一リットルと記載されていましたが蓄尿ですか?それともまさか全員分を足して送ったとか?10人って男女比も年齢分布もバラバラ。液体を航空宅配便で送るには それなりの手間が掛かる筈(テロや細菌戦抑止のため)学術用検体でも難しいんです。で、出てきた線量は自然放射線と同じ。もしも採取して早く測定したら狙い通りの結果が出たかも知れませんが。放射性物質を微量測定する場合contamination(汚染=この場合自然放射線)をどうやって避けるかがポイント。成層圏付近まで上昇して14時間宇宙線を浴びた検体の変化は?比較対照のcontrolは何を使ったの?検査に面倒な手間や手順が有るのは全て意味が有るんです。それに出た線量は腎機能検査のRI検査で出てくる量の「10の6乗分の一」自然放射線と同じってのもどうかと思う。少なくとも「福島県の小学生は内部被曝している」という結論は出せない。恐らく内部被曝をしてないわけはないが 金銭目的にそれを証明するにはお粗末。

本当に怖い物質は尿に出るより骨と深く結合してしまうのです。